あの夜、遂に一線を越えた浩之とあかり。
しかし、浩之は何も出来なかった――。
*
「……浩之ちゃん」
「何だよ」
「……あっ、あの、その……」
「…………」
「…………」
「何だよっ!?」
「……ごめん」
「何でお前が謝んだよっ! 悪いのは一方的にオレの方だろが!?」
「…………」
「帰れよ」
「え?」
「帰ってくれ」
「……ひ、浩之ちゃん」
「悪いけど…、今日はもう帰ってくれ!」
「……分かった」
うなずくと、あかりはのろのろとカバンを拾い、部屋を出た。
*
「あー、よかった。
もう矢島君にバージンを捧げたのが浩之ちゃんにバレちゃったら、どうしようかと思っちゃったーっ♪」
*
一方、自暴自棄になって、来栖川邸に夜這いを仕掛けた浩之は、警備員から大量の銃弾を浴び、壮絶な最期を遂げたという――。
――完――
……ひらめいてしまったものは、仕方がねえ(笑)。