でも、私はそういうお約束は嫌いではないです。
だって……お話の中でくらい、ハッピーエンドが見たいじゃないですか。
辛いのは、現実だけで充分です。
幸せな結末を夢見て……そして、物語が生まれたんだと、私は思っていますから。
――美坂栞(『Kanon』)
この栞の台詞は、私、MooLingの創作理念でもあります。
多くの読者に、そして書き手自身にも、夢を贈る。――それが、私の創作活動に対する信念です。
現実から逃げてはいけません。しかし、それは現実を見れば済むことであり、創作にまで持ち込む意義を、私は感じません。
創作者の役割は、現実が与え切れない、人間が本能的に求める夢や希望を、人々に与えることである。――私は、そう信じています。