※三題噺(第33話~)における課題は、MooLing自ら、手持ちの国語辞典より乱数を使って選び出したものです。
| 玄武 | いやー、持っとくもんねえ。幕末期に志士から分捕った刀が高く売れたわ(笑)。 |
|---|---|
| 猛 | 玄武、そのことなんだが。 |
| 玄武 | 何よ? |
| 猛 | 玄武……というか、四聖獣はカグツチたちに解放されるまで、何百年も社に閉じ込められてたんじゃなかったか? |
| 玄武 | ええ、そうよ。他の3人は。 |
| 猛 | ……どういうことだ? |
| 玄武 | 北の社がサトリの担当で助かったわ。 このあたしが、あんなへなちょこ悪霊に本当に封じられたと思って? まあ、バレたらいろいろとまずいから封じられた振りして、時々隙を見てはこっち(アシハラノクニ)に抜け出して遊んでたのよ。 |
| ヒミコ | なるほど。それで四聖獣ともあろう者が、そんなに俗世に染まったわけですか。 |
| 玄武 | ……こっちに居着いちゃった徐福様に言われたくないわよ。 |
| 猛 | しっかし、四聖獣・ヒミコ・八房・蔓(かずら)・ヤタローといて、何で麟が『狂想曲』に出てこなかったんだ? |
|---|---|
| ヒミコ | よく知りませんが、『声優の都合』だとか。 |
| 猛 | メタな発言、やめい……。 |
| (あんたもや。――作者) |
| 千夏(七海の娘) | 私も『IZUMO2』に出たかったーっ! |
|---|---|
| ママ七海 | 出雲学園の入試に落ちたからでしょ! |
| 宗一郎たち6人に取り囲まれた国木田は、自らの罪に対し、自ら決着を下した。自決という手段で――。 | |
| 宗一郎 | 先生っ……何て無茶を……! |
| 国木田 | そ、宗一郎君……。 |
| 宗一郎 | 先生っ! |
| 国木田 | 娘を……里美のことを……頼む……。(ガクッ) |
| 宗一郎 | ……国木田先生ーーーっ! |
| 和人は、号泣する宗一郎の右肩に手を置き、哀れむように言った。 | |
| 和人 | 宗一郎君……フラグ、立っちゃったね。 |
| 宗一郎 | (……先生、早くもノーマルエンド確定ですか(涙)) |
| 親子の情も、男女の愛も知らずに生きてきた、スサノオ。 | |
| 「契約」以外に男女の行為を知らなかった、楓。 | |
| 再会し、人間の味方となった二人は、やがて人の愛を知り――。 | |
| ママ綾香 | ――なーんて話、いけると思わない? 猛君。 |
| 猛 | ……官能小説に転向ですか、綾香さん。 |
| 桐谷 | まあ、私も昔はいろいろとあったから、君たちの気持ちも分からぬわけではない。 |
|---|---|
| 和人 | …………。 |
| 陽子 | …………。 |
| 桐谷 | まして君たちは年頃の男子と女子だ。そういう関係になるのは自然の成り行きだろう。 |
| 宗一郎 | …………。 |
| 萌夕 | …………。 |
| 桐谷 | 別に私も、職場恋愛がいかんと言っているのではないのだ。 |
| 虎之助 | …………。 |
| 美園 | …………。 |
| 桐谷 | しかしだ……。夜ごと同衾する相手を取っ換え引っ換えするというのは、さすがにどうかと思うぞ。 |
| 苦闘の末、俺(ヒカル)たちはヤマタノオロチを火口へ突き落とした。 しかし、浮かない顔をしている人が、ここに一人。 |
|
| 渚 | どうしてだろう……。何だか自分が、我が子を虐待する母親に思えてきた。 |
| ヒカル | はあっ? |
| 芹 | サクヤちゃんって、カグツチさんの子だよね? |
|---|---|
| サクヤ | そうだけど? |
| 芹 | で、カグツチさんとあたしのお母さん(美由紀)は兄妹なんだよね? ただし、非血縁の。 |
| サクヤ | そうみたいだね。どっちも六介お爺様の養子だって。 |
| 芹 | その場合でも、あたしとサクヤちゃんは「いとこ」ってことになるのかな? |
| サクヤ | ……うーん、どうなんだろ? |
| 体育館にて、技の鍛錬に勤しむヒロイン二人――。 | |
| 美由紀 | やあっ! たあっ! |
| 渚 | よっ! はっ! てりゃー! |
| ヒカル | しかし、頑張るなあ、二人とも。 |
| 渚 | そりゃ、最終決戦も近いしね。気合いも入るわよ。 |
| 美由紀 | ふぅ……でも、ちょっと疲れちゃったね。 |
| 渚 | あたしも……。今日は、これぐらいにしましょうか。 |
| ヒカル | そうか。それじゃあ――。 |
| ① シャワー室で、美由紀とスる。 ② 体育館倉庫で、渚とヤる。 ③ この場で3P♥。 [←選択] |
|
| ヒカル | 3人で、もうひと運動――。 |
| ボカッ! グサッ! バキッ! ザグッ! | |
| 渚 | 美由紀ちゃん、食堂行こうか。 |
| 美由紀 | うん。カニコロパン食~べよ♪。 |
| ヒカル | (ま、まさかトラップだったとは……) |
| 二人が立ち去ったあとには、ズダボロ状態で残された男が約1名……。 |
| 校舎中庭。 剛・琴乃を襲っていた化け物に、俺(猛)たちは立ち向かった。そして――。 |
|
| 化け物 | (ズズーン……!) |
| 芹 | どうだ、思い知ったか! |
| 明日香 | ……凄い、芹お姉ちゃん。 |
| 猛 | ……ああ。たった一人で、化け物をぶっ倒しやがった。 |
| ――その夜。 | |
| 蔓 | さあ芹様、私と契りの儀式を。 |
| 芹 | いやーーーっ! あたしにそっちの趣味は無ーーーい!(涙) |
| 青竜の洞窟、最奥部――千夏ちゃんとの悲しい戦いが、今、終わった。 | |
| 倒れ、うめき声を上げる千夏ちゃんの元へ七海ちゃんが駆け寄り、そして千夏ちゃんを抱き締めた。 | |
| 千夏 | 痛い……苦しい……みんなが私をいじめるよぉ……。 |
| 七海 | ごめんね。千夏ちゃん、ごめんねっ……。 |
| 千夏 | うあぁぁぁ……七海ちゃん……あなたも……。 |
| 道連れに、七海ちゃんの胴を締め上げる千夏ちゃん。このままでは……! | |
| 七海 | うん……私が、悪いんだよね。 |
| 千夏 | 七海……ちゃん? |
| 七海 | 千夏ちゃんの上履きに画びょうを入れたのも、本当は私……。 |
| 千夏 | …………。 |
| 七海 | トイレに閉じ込められた千夏ちゃんに、上から水をかけるよう指図したのも私……。 |
| 千夏 | …………。 |
| 七海 | 千夏ちゃんの机をゴミ捨て場に捨てようって、みんなに呼びかけたのも……。 |
| 千夏 | …………。 |
| 七海 | 今日は千夏ちゃんが生理だって、みんなに言いふらしたのも……。 |
| ヒカルたち | …………。 |
| 俺たちは、何も言葉が出なかった。 それは、今初めて明かされた、衝撃の事実。 |
|
| だから――誰も七海ちゃんを助ける気になれなかった。 | |
| 千夏 | お前が元凶かーーーーーっ!!!!(怒) |
| ボキバキメシャグギグチャ!! | |
| (済みません。これ以上は、余りにも残酷すぎるため書けません。――作者) |
| ママ美由紀 | 遂に来たのですね。兄さんをあの戦巫女に奪われた無念を、我が娘が晴らす時が! |
|---|---|
| 芹 | はい! お母さんのためにも、この逢須 芹、必ず猛を落としてみせます! |
| ママ美由紀 | さあ芹よ、出撃です。我が故郷、日本へ! |
| 琴乃 | これは女の戦いです。私は今日をもって、明日香を敵と見なします! |
| 明日香 | 私だって……たとえお姉ちゃんでも、お兄ちゃんは渡さないんだから! |
| ママ綾香 | ふふふっ……こちらは手駒が二人。今度は負けないからね、アマテラス! |
| ママ天照 | どうやら、皆さんこちらに来るようですね。 遠慮は無用です、サクヤ。あの欲ぼけ娘たちを、見事返り討ちにして差し上げなさい! |
| サクヤ | はい、お母さん! (猛君……早く私を奪いに来て) |
| 猛 | 『IZUMO2』って、ヒミコを倒す話じゃなかったのか……? |
| ママ渚 | ママを赦して……関西に居を移したばっかりに。 |
|---|---|
| 汀 | ええっ! ボク、不戦敗なの!? |
| ニニギ | ハーハハハハハ……どうした、矢岐猛、大斗剛! 貴様らの力はこんなものかっ! |
|---|---|
| 猛 | くっ!……こうなったら、剛、あの手を使うしか……。 |
| 剛 | ……ああ、それしかなさそうだな。 |
| ニニギ | ふっ、二人がかりでこの俺に手も足も出ないくせに、今更何を――。 |
| 猛 | 行くぞ……剛! |
| 剛 | 猛! |
| 猛・剛 | バー○ーーーム・クロス!! |
| ニニギ | な、何だとっ!? |
| スサノオの魂を受け継ぐ、矢岐猛と大斗剛は、友情バロメータが最高値に達すると、 右腕を組み合わせる「バロ○・クロス」によって合体、スーパー悪霊ロボット「ロボスサノオ」に変身するのだ!(笑) |
|
| ニニギ | ちょっと待てぇ! バ○ム・1はロボットじゃないだろっ! |
| ロボスサノオ | ソレガ ドウシタ。ドウセ コンナ ネタ、フルスギテ ダレモ ワカラナイ。 |
| ニニギ | 開き直るなーーーっ!! |
| 猛 | ば、馬鹿な……。ロボスサノオが敗れるなんて……。 |
|---|---|
| 剛 | む、無念……!(バタッ) |
| ニニギ | ハハハッ、その程度の友情パワーで俺に勝てると思ったか! |
| 凪 | 猛様! 「友情パワー」が駄目でも、まだ「愛の力」があります! |
| 猛 | 凪っ!……よし、改めて勝負だ、ニニギ! |
| ニニギ | 何だ? 今度は男女合体変身で「ウル○ラマンA」か? |
| 猛・凪 | ……ニニギ、(お前の勝ちだ/あなたの勝ちです)。 |
| ニニギ | 図星かよっ! |
| 猛 | くっ……この悪霊、意外に強い。 |
|---|---|
| 琴乃 | 猛さん、援護します! |
| 猛 | おう。頼む、琴乃! |
| そして、琴乃は横笛を口に当てた。 | |
| ミ゛~~~ミ゛~ミ゛~~~、ミ゛~~~ミ゛~~~ミ゛~~~ミ゛~~~ミ゛~~~。 | |
| 猛 | ぐあああああっ! お、俺の中の良心回路があああああっ! |
| 琴乃 | ご、ごめんなさい。曲目を間違えました! |
| 芹 | ……つーか、あんたはキ○イダーか!? |
| 玄武の城。 最奥部に近付くに連れ、綾香さんを苦しめる下劣な声が、激しさを増す。 |
|
| 謎の声 | ヒヒヒ……。思い出したか? 肉欲にまみれた部屋の中で、お前は俺を……。 |
| 綾香 | 嫌ああっ、言わないでえっ! |
| ――と、突然俺たちを、まぶしいほどの白い光が包んだ。 | |
| ヒカル | な、何だっ!? |
| 謎の声 | ……さあ、お前らも見るがいい。俺と綾香の、美しくも淫らな背徳の日々を。 |
| 綾香 | 嫌あああっ! 見ないでえええええっ!! |
| そして、俺たちの目の前に幻影が映し出された。それは、綾香さんの悲しき過去――。 | |
| 少女綾香 | オーッホホホホホッ(ベシッ!)。ほらほら、もっとよがりなさい(ベシッ!)。 |
| 義父 | おおおっ、この快感! 綾香様、もっとぶって! |
| 少女綾香 | 「もっとおぶち下さい」でしょ!(ベシッ!) |
| ――ではなく、女王様ルックの綾香さんが、全裸の義父にむちを浴びせている光景だった(汗)。 | |
| ヒカル | あ、あの……綾香さん? |
| 綾香 | ……そうよ(涙)。SMに目覚めた私とお義父さんは、もうむち打ちぐらいでは満足できなくなって、最後には包丁を持ち出して、 『綾香様、どうかこれで私を切り刻んで下さいませ』 って言われて、私は……(涙)。 |
| その時、俺の中の綾香さんのイメージが、音を立てて崩れ落ちた気がした。 |
| 綾香 | ふっ……この私に踏まれて感じてるなんて、大した犬ねえ(グリグリ)。 |
|---|---|
| 白鳥氏 | ……はい、どうぞ女王様、この犬をもっといじめて下さい。 |
| ――某SMクラブで意気投合(?)した二人は、やがて夫婦(めおと)になったという。 |
| 和人・陽子――近親相姦 | |
| 宗一郎――兵士同士で喧嘩 | |
| 萌夕――無賃乗船 | |
| 虎之助――喧嘩三昧 | |
| 美園――毒殺未遂(?) | |
| 花山 | 桐谷さん、ここは刑務所ですか? |
| 桐谷 | ……言わんでくれ。 |
| 宗一郎 | 陽子さん、初めて会った時から、俺は君のことが――。 |
|---|---|
| 陽子 | ごめんなさい。私はもう、お兄ちゃんと、その……。 |
| 宗一郎 | 美園さん、俺の愛を受け入れてくれるかい? |
| 美園 | いいえ。私の心の中には、もう虎之助が……。 |
| 宗一郎 | なぜ気が付かなかったんだろう。俺には萌夕ちゃんがいるじゃないか。 |
| 萌夕 | ……ごめんね。ボク、もうキジムナー君に身も心も……。 |
| 宗一郎 | ……えっ? |
| 宗一郎 | 里美ちゃん! 俺にはもう、君しかいないんだ! |
|---|---|
| 里美 | ま、待って、沢木さん……ソフ倫に引っかか……あーーーん♪ |
| 翌年、沢木宗一郎は男性陣で最初に「お父さん」になってしまったという。 |
| 北河神社のご神木を前に、神主が首をひねっていた。 | |
| 神主 | 気のせいかのう……。ここ数日来、どこか疲れているように見えるんじゃが、この桃の木。 |
| 汀 | ふふふふふ、ヒミコさん見ていなよ。剛が食べたくて仕方なくなるようなお弁当を披露してやるから。 |
|---|---|
| それから、1週間後――。 | |
| 剛 | み、汀……弁当は、まだか……。 |
| 猛 | 汀……これって、禁断症状にしか見えんが。 |
| 汀 | うん。愛情だけじゃヒミコさんに勝てないから、隠し味に習慣性のおクスリを少々――。 |
| 猛 | ブラックカレーかいっ!? |
| ※元ネタが分からない方は、「ブラックカレー」でGoogle(笑)。 |
| 猛 | なあ、剛。お前の台詞、やけに芝居がかってないか? まるで歌舞伎役者だぞ。 |
|---|---|
| 剛 | ネノクニでは、ずっと戦いに明け暮れていたからな。毎日、悪霊相手に見得を切っていれば、こうもなるさ。 |
| 麟 | あいつら……私一人に守護神の任を押し付けて、どこで遊び呆けておるかっ! |
|---|
| 猛 | いてててっ!? いきなり腕を噛むなっ! |
|---|---|
| 八房 | この匂い、懐かしいなあ……かぷっ。 |
| 猛 | だから噛み付くな、こらっ! |
| 八房 | えー、いいじゃん。痛くしないように噛むからさあ……かぷっ |
| 猛 | 充分痛いってのっ! だからやめれっ! |
| 八房 | ずるいよ猛。契りの儀式の時は、ボクに痛い事したくせに。 |
| 猛 | しょうがないだろ、あれは。そ、それに、お前だって最後は感じてたじゃないか。 |
| 八房 | う、うん……。……ねえ、猛、ボクともう一度、シない? |
| 猛 | ま、まあ……八房が望むなら……。 |
| 芹 | ……な・に・を・ス・る・の? |
| 振り返ると、そこには般若も逃げ出しそうな怖い笑顔の、自称婚約者が立っていた。 | |
| 猛 | せ、芹っ!? |
| 芹 | 自分から試練に挑むなんて言い出すし、精霊に勝つたびに精神世界とやらで二人っきりになるし、「契り」のことになるとカグツチさんも変に話を濁すし……ふうん、そういうことだったんだ。 |
| 猛 | ま、待てっ、芹! こ、これはだな、その……契約のためには絶対にしなければならない、神聖な儀式であってだな。 |
| 芹 | 猛、ずるいっ! 無抵抗の精霊を殴ったり蹴ったりむち打ったり縛ったりロウを垂らしたり「ほれほれ、俺の足をなめろ」とかやってたんでしょ! あたしも混ぜなさいよっ! |
| 猛 | 違うわっ!! つーか、お前は白鳥のおばさんかっ!? |
| ※第17・18話参照。 |
| 弓道場にて――。 | |
| ヒカル | あれっ、七海ちゃんは? |
| 七海の先輩 | 水瀬なら、今日はお休みですよ。 何でも家族一同、北国の親戚から届いた手作りのジャムにあたったとか。 |
| ヒカル | その「親戚」って、やっぱり……。 |
| 剛 | いつの間にか、冷蔵庫に冷凍バナナやら魚肉ソーセージやらが大量に入ってたんだが。 |
|---|---|
| 汀 | ああ、それ? ボク宛にママが送ってきたの。「これで、しっかり練習しなさい」って。 |
| 剛 | 何の練習だっ!? |
| ママ綾香 | あのねえ、猛君。 別に明日香とスるなとは言わないけど、せめて避妊ぐらいしないと、そのうち面倒なことになるわよ。 |
|---|---|
| 猛 | ……済みません。もう手遅れです、お義母さん。 |
| ママ綾香 | ……えっ? |
| 和人 | はあ、はあ……どうにか、倒したか。 |
|---|---|
| 陽子 | お兄ちゃん、顔色が悪いよ。……ひょっとして、さっきの毒攻撃っ!? |
| 和人 | だ、大丈夫……。宿舎に帰って休めば……ううっ! |
| 陽子 | お兄ちゃん、しっかりして! どうしよう。苦玉は切らしちゃったし……そうだっ! |
| 陽子は決心し、和人の前で服を脱ぎ始めた。 | |
| 和人 | お、おい、陽子、何をっ!? |
| 陽子 | 私だって永峰流方術の使い手。房中術ぐらい知ってます。 芳乃先生には負けられませんっ! |
| 和人 | (ひょっとして、あれ、見られてた……?) |
| 美園 | 虎之助ーっ!……どこ行ったのよ、あいつ。 |
|---|---|
| 息子 | とーちゃんなら、さっき出かけたよ。「ちょっと旅に出る」って。 |
| 美園 | ……あの馬鹿。半年は帰ってこないわ(怒)。 |
| 置き手紙―― 『息子と旅に出る。すぐに帰るから心配するな』 |
|
| 美園 | はあ……。2年は帰ってこないわね(諦)。 |
| 美園 | 虎の馬鹿っ!……「すぐに帰る」って言ったくせに……!(涙) |
|---|---|
| 息子 | 母上……。 |
| 虎之助の墓の前で、すすり泣く妻と子であった。 |
| 自邸の居間で、白髪の男がつぶやく。 その手には、「伊藤博文公、ハルビンで銃撃され死去」と報ずる新聞。 |
|
| 藤田 | 全く……。あやつまで、わしより先に逝ってしまうとは。 |
| 地上戦で荒廃した村落の真ん中で、ぽつんと立つ老婆が一人。 | |
| 萌夕 | ……また、死に損のうてしもたか。 一体いつになったら、私は皆の元へ逝けるのかのう。 |
| 「警視庁特別班之碑」を前に――。 | |
| 六介 | 分かっていた事とはいえ、こうして「最後の一人」になってみると、つらいものじゃのう。 |
| 果たして、ネノクニで皆と再会するのが先か。それとも、この世界であやつらの転生と出会うのが先か……。 |
| 汀 | ママ、さっきの電話、何? |
|---|---|
| ママ渚 | 某政党のお偉いさん。「今度の参議院議員選挙に、我が党から立候補しませんか」だって。 |
| 汀 | へーっ。それで、どう言ったの? |
| ママ渚 | きっぱり断ったわよ。政治事は、学生会長で充分。もうこりごりだわ。 |
| 汀 | ふーん、天下の大財閥、倉島グループ総裁とは思えぬお言葉ですこと。(微笑) |
| ママ渚 | 実際に働いてるのは婿養子のパパや参謀たちで、私はただのお飾りよ。 ……はー、紅茶が冷めちゃったわ。 |
| 汀 | 表向き「お飾り」を装い、実はパパたちを背後から糸で操る「陰の実力者」って、もっぱらの評判だけど。 |
| ママ渚 | ふふっ……言うわね、汀。(微笑) |
| 汀 | ママの娘ですから。(微笑) |
| ママ渚 | あら、いつ私はヤマタノオロチの母親になったのかしら?(微笑) |
| 汀 | 19○○年○月○○日、私の誕生日です。(微笑) |
| ママ渚 | そうやって自分の気概を固持して曲げない汀、ママは好きよ。(微笑) |
| 汀 | そう言いつつ、自分の娘に対して平然と殺気をみなぎらせるなんて、さすがママですね。(微笑) |
| ママ渚 | ふふふふっ……。 |
| 汀 | ふふふふっ……。 |
| その頃、倉島邸は闇に包まれ、上空では稲光が走り、竜巻が発生したという。 |
| テンペスト=大嵐 | |
| アイスバーグ=氷山落とし | |
| サンダーフレア=雷閃 | |
| インフェルノ=獄炎 | |
| カタストロフ=破局 | |
| エイスソウル=八魂 | |
| 猛 | ――って、何で大技の名前を日本語に替えたんだ? |
| 青竜 | そもそも私たちは、中国で生まれ、今は日本で生きる者。今まで自らの技を英語で呼んでいたのがそもそも間違いであり、遅まきながらそれを訂正したに過ぎません。 |
| 猛 | そりゃそうだけど、何で今頃になって――。 |
| 青竜 | まあ、端的に言えば、シナリオライターの趣味ですが。 |
| 猛 | ……そこまではっきり言うかよ。 |
| 学園の音楽室。凪がハープを奏でているところへ、なぜか四聖獣がやって来た。 | |
| 白虎 | ほう、竪琴か。見事な物だな。 |
| 玄武 | 「竪琴」って古いわねえ。「ハープ」って言いなさいよ。 でも、冬木先生ってピアノだけかと思ったら、ハープも出来るんだ。 |
| 凪 | ありがとうございます。たまたま準備室に置いてあったので、状態確認を兼ねて少しばかり弾いてみました。 |
| 玄武 | まあ、元が女郎蜘蛛だけあって、「糸」を操るのは得意ってこと? |
| 凪 | あ……あはは……。 |
| 白虎 | 玄武、それを口にするのは良くない。凪は我々とは違う。 |
| 青竜 | そうですよ。前世はどうであれ、今の彼女は「冬木凪」という人間なのですから。 |
| 凪 | お気遣いに感謝します。 |
| ところで朱雀さん、その後、お店の方は繁盛されてますか? | |
| 朱雀 | 店? ああ……まあ、ぼちぼちやな。 |
| 白虎 | 随分とあやふやな答えだな。朱雀らしくない。 |
| 朱雀 | ほっといて。まあ、ひと頃に比べたら、最近はちーと客も減っとるっちゅーか……。 |
| 凪 | ええっ!? 朱雀さんの店、一日中、閑古鳥が鳴いてて、潰れる寸前なんですか!? |
| 朱雀 | そこまでひどないわっ! |
| 玄武 | それにしても、これって凄いシチュエーションよねえ。 いくら三題噺でも、少し展開が強引すぎるっていうか。 |
| 青竜 | 玄武、そういうメタな発言を続けていると、出番がなくなってしまいますよ。 |
| 白虎 | ただでさえ『Studio e.go!』作品は二次創作が少ないのだ。ここを追われたら、そのまま路頭に迷った挙げ句、誰にも気付かれぬまま消滅――ということにもなりかねん。 |
| 玄武 | その白虎の台詞こそ、メタ発言じゃない。 |
| 白虎 | 今のは、作者の意見を代弁したに過ぎぬ。 |
| 玄武 | それも思いっ切りメタよ。全く、白虎ったら、ああだこうだと……。 |
| 凪 | あっ、今ので三題噺、完成ですね。 |
| 朱雀 | あんたらなあ……。 |
| 虎之助 | うーん……これは奴の出番だな。 |
|---|---|
| 萌夕 | そうだね。キジムナー君、召還! |
| キジムナー | おお、やってるな! 俺も参加――ブギャッ!? |
| 召還されて早々、いきなり萌夕の正拳突きを食らい、背後の木箱に叩き付けられたキジムナー。 | |
| そして、その木箱の下からは宝玉反応。 | |
| つまり、これって――。 | |
| キジムナー | また「木箱壊し用の的」役かよっ!? |
| 陽子 | ごめんなさい。精霊は耐久力が私たちと段違いですから、つい……。 |
| キジムナー | 精霊なら他にもいるだろっ! もうとっくに全員集めたくせに。 |
| 和人 | えーと、その……いくら精霊でも、女の子を殴るというのは、ちょっと……。 |
| 美園 | かと言って、ミシャグジ様を「的」に使ったら、あとが怖いし……ねっ? |
| 宗一郎 | ちなみに、君はどさくさに紛れて萌夕ちゃんの純血を奪ったため、我ら男性陣の怒りを買っている。 |
| 萌夕 | という訳で、キジムナー君がこの役にはピッタリなんだよ。そーれ、もう1発っ! |
| キジムナー | ひえええええっ!! |
| 猛 | そもそも、何で汀が演劇で大道具をやることになったんだ? |
|---|---|
| 汀 | 大した理由じゃないよ。ただ、じゃんけんで負けたから。本当は、ボクも舞台に出たかったんだけどね。 |
| 猛 | 待て。この前、自分で言ってただろ? ヒロインって柄じゃないって。 |
| 汀 | ヒロインじゃないよ。最後に、スサノオに助けられたばかりのクシナダ姫をはねのけて、スサノオをかっさらっていく謎の女性の役。 |
| 猛 | あの話に、そんなのいたか? |
| 汀 | だから、そういうのが最後に登場したら面白いんじゃないかって提案したの。却下されたけど。 |
| 猛 | ……勝手に神話をねつ造するなよ。つーか、神話に現実を持ち込むんじゃない。 |
| アマテラス | あのう……皆さん? ヒカルさんの姿が見えませんが。 |
|---|---|
| 渚 | ああ……。ヒカルなら何を思ったか、釣り道具持って朱雀の社へ行ったわ。 |
| アマテラス | 釣り……ですか? |
| 渚 | ほら、朱雀の社って水の上じゃない。ここ数日、進展がないもんだから、暇潰しに鯛でも釣ってくるってさ。 |
| アマテラス | はあ。あそこに、魚はいないと思いますが……。 |
| 美由紀 | お兄ちゃんったら時々、こういう訳の分からない事するから。 |
| 渚 | それは言えてるわ。 そう言えば、美由紀ちゃん、「鯛」って漢字の訓読み、知ってる? |
| 美由紀 | えっ? あのー……「たい」が訓読みじゃあ。 |
| 渚 | へっ? ヒカルが言ってたわよ。「たい」が音読みで訓読みは「ひらめ」だって。ほら、「たーいやひーらめの舞い踊りー♪」って。 |
| 美由紀 | ……それ、お兄ちゃんに騙されてる。 |
| 綾香 | 渚ちゃん、「鯛」は国字、つまり日本製の漢字だから音読みはないの。「たい」は訓読み。 「ひらめ」は「鮃(魚編に“平ら”)」って書く、別の漢字よ。 |
| 渚 | ヒカルの奴……(怒)。 |
| ヒカル | たっだいまーっ! |
| 渚 | ヒカル! あんた――って、何よ、そのバケツ。魚で一杯じゃない!? |
| ヒカル | いやあ、駄目元で釣り糸を垂らしてみたら、これが釣れる釣れる。そうだ! 鯛も1匹だけ釣れたぞ。 |
| 七海 | ……どうしたんですか、アマテラスさん? |
| アマテラス | 何というか……自分の常識を粉々に打破された気分です。 (これもまた、救世主の力なのでしょうか) |
| 虎之助 | 失礼しまっす!――あっ、先生、読書中っすか? |
|---|---|
| 桐谷 | (書見台を前に) うむ。真の武芸者たる者、広く教養も身に付けなくてはならぬからな。 かの宮本武蔵も『五輪書』で、文武両道を説いておるのだぞ。 |
| 虎之助 | へえ……。あれっ、何すか、こっちの本? なんかミミズがのたくったよう模様ばっかり書いてるっすね。 |
| 桐谷 | それは花山君から頂いた、英語の学習書だ。ちなみに、その“模様”も「あるふぁべっと」といって、れっきとした文字だぞ。 |
| 虎之助 | 外国語っすか!? なーんか、そういうのって、先生には似合わない気がするんすけど。 |
| 桐谷 | 失礼な。いずれは私も、西洋の人々と直接堂々と語り合ってやろうじゃないか。見ていろっ! |
| そして、時は過ぎ――。 | |
| カグツチ | ――で、英語は身に付いたのか、じいちゃん? |
| 六介 | (宝貝を通じて) はっはっは! わしは日本人じゃぞ。そんな外国の言葉なんぞ学ぶ暇があったら、しっかり木刀でも素振りするんじゃな。 |
| カグツチ | ……じいちゃん、そういうのを空威張りって言うんじゃないか? |
| 鉄舟の工房にて。 | |
| 桐谷 | おや?――柳先生、そこの戸口のそばに転がしてある、その刀は一体……。 |
| 鉄舟 | ああ、あれか。 何、大したもんじゃない。息子が死んだと聞かされた、その日の晩に、すさみ切った心で破れかぶれに打った、およそ柳鉄舟らしくもない凡作じゃよ。 ただ、なぜか切れ味だけは確かで、打った時期が時期だけに、捨てるに捨てられなくてのう……。 |
| そして、時は巡り――。 | |
| 瑞親 | 塔馬先生! 見て下さい、この刀を。 |
| 六介 | 何じゃ、大斗……ん、この刀は……。 |
| 瑞親 | ご推察の通り、先日某所より発掘した、柳鉄舟の作です。 この刀身のつやと輝き、そして何よりこの切れ味。まさに柳鉄舟、文字通り一刀入魂の作と言えましょう! |
| 六介 | (これがあの「凡作」とは、言わぬ方が良さそうじゃのう……) |
| 調子に乗って、また朱雀の社に釣りに行ったヒカルが、帰ってきた。 びくに入った成果を見たアマテラスが呆れて――。 |
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| アマテラス | これ、ベニマスですよっ! 何でこんな魚が……。 |
| ヒカル | んっ、何か変か? |
| アマテラス | ベニマスは今の時期は海にいて、秋になると産卵のために川を上ってくるんです。夏に、それもあの社の水辺で捕れるような魚じゃありません。 |
| しかし、そんな二人を横で見ていた朱雀は、歯牙にもかけず――。 | |
| 朱雀 | まあ、うちらの社って、どれも不思議空間やから(笑)。 |
| ヒカル | ああ、それは言えてる。 |
| アマテラス | それで済ませますか……(ため息)。 |
| 俺たちの目の前には、所々うねりながら、遥か先に見える闇の中へと続く一本道。 | |
| そして闇の中から俺たちの耳に届く、悪霊の不気味な咆哮。 | |
| しかし、信頼で固く結ばれた俺たちは、ただ勝利のみを信じ、堂々と道を進んでいく。 | |
| 麻衣 | ――前書きだけで、テーマを使い切ってしまったみたいね。 |
| 猛 | しかも、オチ無しかよっ!? |
| 俺(ヒカル)たちが校舎に住むようになって、ひと月が過ぎた。 | |
| 「四聖獣の試練」も全てクリアし、俺たちにも少しばかり自信のような物が芽生えていた。 | |
| それが――。 | |
| タマモ | にゃははははっ♪ |
| ヒカル | そんな……。俺たちが精霊1体に手も足も出ないなんて。 |
| アマテラス | くっ……! 無理もありません。あれは聖獣の中でも強さは1、2を争う妖狐種。その中でも最強とうたわれる九尾族です。 |
| ヒカル | 嘘だろ……。(あの外見に騙された……) |
| 七海 | 先輩、何でそんな精霊に喧嘩を売るんですかっ!? |
| 渚 | どうせ、えっちのことしか考えてなかったんでしょ、このロリコン! |
| スサノオ | はははっ! 精霊相手にご苦労なこった。 |
| 美由紀 | スサノオ君っ! |
| ヒカル | スサノオっ! てめえ、何しに来たっ!? |
| スサノオ | おっと、今は戦う気はない。ただの偵察だ。 |
| 言っておくが、そんな精霊如きに勝てぬようでは、母上には絶対に勝てぬ! まっ、せいぜいあがくんだな。ははははっ……! (笑い声を残して姿を消す) |
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| ヒカル | ……あの野郎っ! |
| アマテラス | しかし、スサノオの言葉は真実です。 |
| もしかすると、あの精霊は、自信過剰になりかけていた私たちをいさめるために遣わされた、イザナミ様からの使者なのかも知れません。 | |
| ヒカル | 母さんからの……。 |
| 綾香 | 考えるのはあとにしてっ! 早く倒さないと、回復が間に合わないわよ~~っ! |
| ヒカル | いや、それは分かるけど、こんな奴、一体どうやって……。 |
| 朱雀 | ふふふっ、遂にうちらの出番やな。 |
| ヒカル | 朱雀っ!? いつの間に――。 |
| 玄武 | あたしもいるわよ、ヒカル。 |
| 白虎 | 「九尾の狐」とは、かつて手合わせしたことがある。今回は、いわば雪辱戦だな。 |
| 青竜 | あの時は力及ばず敗れましたが、私たちもあれから成長しました。今なら、負ける気はしません。 |
| ヒカル | 済まない。みんな、頼む! |
| 朱雀 | おうっ! みんな、戦闘配置やっ! |
| 俺たちは後方へ下がり、代わって四聖獣が前線に並んだ。 | |
| タマモは姿勢を崩すことなく、じっと俺たちをにらみ付ける。 | |
| そして、タマモが攻撃を仕掛けるより一瞬先に、白虎が動いた! | |
| 白虎 | 食らうがいい……「雷閃(サンダーフレア)」! |
| 玄武 | そのままっ! 「氷山落とし(アイズバーグ)」! |
| 青竜 | 参りますっ! 「大嵐(テンペスト)」! |
| 朱雀 | とどめやっ! 「獄炎(インフェルノ)」! |
| 四聖獣の、文字通り息もつかせぬ大技の連続攻撃が、タマモを襲う。タマモに回避するゆとりはなく、ただ攻撃を受け続けるのみだった――。 | |
| …………。 | |
| ヒカル | ――なのにタマモはびくともせず、すぐあとの反撃で俺たちは全員KOを食らったんだよなあ。 |
| 朱雀 | ううっ、面目ない……。 |
| 綾香 | 今まで通りの力押しでは勝てないということね。戦略を立てないと。 |
| ――結局、俺たちは10戦目で、やっとタマモに勝利した。 | |
| そして、実はタマモの方がヨモツオオカミより遥かに強かったと知ったのは、全てが終わったあとだった。 |
| 美園 | 最初は、我ながらひどいものでしたが、血のにじむような修練の結果、殿方にもご満足頂けるような料理を作ることが出来るようになりました! |
|---|---|
| ママ渚 | 確かにあの頃は、ヒカルにも何やかやと言われたけど、今は料理だってちゃんと作れるのよ。その……食える程度には。 |
| 芹 | そうよ! あたしだって研さんを積めば、料理の一つや二つ――。 |
| 猛 | やめんかっ! 芹は作れば作るほど、毒性が上がっとるわ! |
| 渚の夫 | 今、報告があった。どうやらライ○ドアに強制捜査が入るようだ。 |
|---|---|
| ママ渚 | 私たちが検察にリークした情報が役に立ったみたいね。 あんなハイエナに日本経済を牛耳られてたまるものですか。 |
| 瑞親の部下 | 会長、村○ファンドの収益が相当悪化している模様です。 |
| 瑞親 | 大斗証券がちょっと利食い売りした程度で、もう青息吐息か。他愛ない奴だ。 |
| ??? | (電話口から) 先生が裏で尽力して下さったお陰です。これで、日本経済も安泰です。 |
| 六介 | なあに、わしは自分に出来る事をしたまでじゃよ。 では、くれぐれも小○君によろしくな、大臣殿。 |
| ヒカル | ツクヨミ、何をしてるんだ? 苗木なんぞ植えて。 |
|---|---|
| ツクヨミ | 見ての通り、植樹ですわ。あなたの子を身ごもった記念にと。 |
| ヒカル | ……何で、アマテラスに喧嘩を売るようなことをするかな(冷や汗)。 |
| ツクヨミ | そんなつもりはありません。母としての、ごく自然な感情です(笑)。 |
| ――それから20年後。 | |
| 猛 | ――その木が、何でこんなことに? |
| カグツチ | あの馬鹿が、剣術の練習台に使ってくれたもんでな。 |
| ニニギのために植えられた木は、そのニニギによって、切り株と化していた。 |
| ミナカタ | くっ……。 |
|---|---|
| ミナカタは、動けなかった。 | |
| ヒミコ軍の将軍となってから――いや、それよりも遥か昔から、己の剣で並み居る強豪を討ち続け、己の道を切り開いていった男が、それを目の前にしながら、ただ呆然と立ち尽くしていた。 | |
| オオナムジ | どうした、ミナカタ。将軍たる者が、その程度の物も攻略できずにどうする。 |
| ミナカタ | し、しかし父上、これは、余りといえば余りの仕打ち……。 |
| 剛 | 意外だな。あのミナカタにも、苦手な物があったとは。 |
| 麟 | 全くです。悪霊の上に立つ者として、好き嫌いぐらいは克服してくれなくては困ります。 |
| 大盛りのニンジンを前に、ミナカタはピクリとも動かず、ただ冷や汗を垂らし続ける他なかった。 |
| 「八岐猛VS大斗剛 ルール無用の真剣デスマッチ」 | |
| 「逢須美由紀&芹 パワフルリサイタル」 | |
| 「大怪獣オロチ出現! これに勝てたら1000万円」 | |
| 「美女軍団『四聖獣』スペクタクル イリュージョン」 | |
| 「深夜の学園肝試し 迫り来る悪霊たち 君は生き残れるか?」 | |
| 麻衣 | ――全部却下。どれも、学園が廃墟と化すわ。 |
| 桐谷 | 見てくれ。先日の漁村での悪霊退治のお礼ということで、漁民一同から魚が届いた。 |
|---|---|
| 陽子 | 凄い量ですね。これはお料理のしがいがあります。 |
| 桐谷 | これは凄いぞ。山林での化け物退治のお礼ということで、こんな物が届いた。 |
| 宗一郎 | マツタケじゃないですか! こういうごちそうは、久しぶりですよ。 |
| 和人 | ――な、何ですかっ!? この吹雪は。 |
| 桐谷 | そ、その……先日、温泉町で情けをかけてくれたお礼として、雪女が……。 |
| 虎之助 | そんなお礼、いらねえよっ! |
| ドドドドドド……。 | |
| それは、時空など全く無視して、作者の部屋に文字通り雪崩れ込んできた、IZUMOキャラ一同。 | |
| 七海 | 私は、千夏ちゃんに外道な事はした覚えはありません! |
| 猛 | 俺を勝手にロボットにするんじゃねえ! |
| 綾香 | 誰がSM女王様ですか! |
| 汀 | あんただね、ボクを麻薬犯に仕立てたのは! |
| 渚 | 「鯛」を「ひらめ」だなんて、あたしはそこまで馬鹿じゃなーい! |
| ミナカタ | 貴様だな、俺がニンジン嫌いだというデマを流したのは! |
| 一同 | ――って、いない!? |
| 部屋のテーブルには、置き手紙が1通。 | |
| 「『e.go!ショートショート劇場 ~IZUMOシリーズ編~』は、これにて完結とさせて頂きます。 なお、引き続き『e.go!ショートショート劇場 ~カグツチ帰郷編~』の連載を予定しておりますので、 IZUMOキャラの皆様には、今後ともご協力のほど、よろしくお願い申し上げます」 |
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| 一同 | 誰が協力するかーーっ!! |